安全かつ効率的な病院間搬送の実践をめざして 対談・座談会 川口敦,奈良理,野澤正寛

 手術室からICUへの搬送,画像診断のための検査室への搬送,あるいは病院間搬送など,搬送には種々の場面があり,携わった経験のない医師はいないだろう。搬送に当たっては,患者の状態,必要物品や人的サポートを含めた環境も多様であることから,準備が特に必要な場面とも言える。搬送にまつわる医療は,北米や欧州を中心に2000年前後から「搬送医学(transport medicine)」として独立した医学分野となった。日本でもまもなく日本集中治療医学会が策定するガイドラインが公開される見込みであり,「搬送」が注目を集めている。そこで本紙では,小児集中治療医として搬送医学に関する研究と診療に10年以上携わってきた川口敦氏を中心に座談会を企画。病院間搬送を取り巻く国内の課題を取り上げ,解決策を見いだしていく。

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