第126回日本小児科学会学術集会開催 取材記事

 第126回日本小児科学会学術集会(4月14~16日,東京都港区)が清水俊明会頭(順大大学院:右写真)のもと,「Globalな視点で子どもたちの未来を考える」をテーマに開催された。本紙では,国立成育医療研究センターで理事長を務める五十嵐隆氏による基調講演の模様を報告する。

 講演テーマである「わが国の小児保健・医療の課題」を発表するに当たり,五十嵐氏が会場と共有すべき前提として取り上げたのは少子化の問題だ。厚労省より発表された2022年の出生数(速報値)が80万人を割った話題に触れ,15歳未満の子どもが全国民に占める割合が12%(2020年現在)から2050年前後には9%まで下がる見込みであると言及。「少子化問題の重大さに気付いているにもかかわらず,あえて目を背けてきたのではないか」と氏は指摘し,長年にわたり検討・実施されてきた少子化対策に結果が伴わない現状に疑問を呈した。

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