病理診断・臨床検査の精度管理を通じてより良い医療の実現を CAP認定による国際標準化をめざして インタビュー Emily E. Volk,長村義之

 2019年6月からのがん遺伝子パネル検査の保険適用に伴い,遺伝子検査を行う医療機関の検査部や,医療機関からの委託を受ける衛生検査所は,「適切な第三者認定」を受けることが義務付けられている。ではこの「第三者」とは誰か。厚労省が発表する事務連絡1)によれば,米国病理医協会(College of American Pathologists:CAP)による認定が該当するとされ,日本国内でCAPの存在に注目が集まっている。

 今回,本年4月に山口県で開催された日本病理学会総会に合わせ来日したCAP PresidentのEmily E. Volk氏,また日本人として初めてCAPの査察官に任命された元・日本病理学会理事長の長村義之氏にインタビューする機会を得た。なぜ今CAPによる認定が求められているのか。キーパーソンの二人が考える病理医・臨床検査室の未来とは。

(収録日 2023年4月11日)

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