逆輸出された漢字医学用語 [第1回] 糖尿病 連載 福武敏夫

 日本列島では,中国から漢字が流れ着いた時から歴史の記録が始まり,思想を残すことや科学することも始まった。ところが,19世紀後半になり,中国や日本に西洋文明が押し寄せてきた時,その膨大でさまざまな概念を取り入れるために漢字の組み合わせ(熟語)が工夫された。その多くは中国よりも少し早く日本でなされ,中国に逆輸出されていった。その代表格は「社会」「哲学」「地球」などである。医学の領域でも「神経」を始め,多数の用語が日本から中国に渡っていった。本連載では,逆輸出された医学用語の歴史をひもといていきたい。

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