家庭医療の本質を医学生に教授する “総合的に患者をみる”ということ 対談・座談会 葛西龍樹,松下明,春田淳志

 医学生が卒業までに身に付けておくべき必須の実践的診療能力に関する学修目標等を示した「医学教育モデル・コア・カリキュラム」令和4年度改訂版1)が,2022年11月に公表された。そこでは「医師として求められる基本的な資質・能力」として「総合的に患者・生活者をみる姿勢」が新たに追加され,その学修目標として「患者中心の医療」が掲げられている。

 複雑性を増す社会で医療を行うに当たって必要とされるそうした姿勢を,医学生にどう教授してゆけば良いのか。本紙では,カナダで家庭医療の専門トレーニングを受け帰国して以来,領域の発展に寄与し続けてきた葛西氏,米国で家族志向のケアを学んだ後,地域での家庭医療実践に従事する松下氏,そして総合診療医・家庭医の立場から「医学教育モデル・コア・カリキュラム」改訂に携わった春田氏による座談会を企画。効果的な教育の方法を探った。

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