ピットフォールにハマらないER診療の勘どころ [第14回] そのけいれん,鑑別して止められる? 連載 徳竹雅之

 今回は,ヒヤッとする症例から入りましょう。

 70歳,男性。吐血による出血性ショックのため輸血を行いながら内視鏡待機中。看護師から「けいれんしています!」との報告を受けた研修医が駆けつけ,開口一番ジアゼパム静注の指示を出した。そこに遅れて登場した上級医は,頸動脈を触知しないことから心停止と判断して胸骨圧迫を始めたのであった――。

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