FAQ 知って得する知財の知識――特許編 寄稿 小林只

 知的財産は一般的に「知財(ちざい)」と略して使われます。知財とは「価値のある情報」であり,知財の活用という文脈では「第三者に対して優位性を持つ資産」とも言えます。アイデア,技術,知識,ノウハウ,ネットワーク,人材,組織等がこれに該当します。これら知財の中で,法律により特定の権利が付与されたものを「知的財産権」(以下,知財権)と呼びます。知財権とは「創造性を保護し,イノベーションを促進する」ための法制度です。具体的には,特許権(アイデアの保護),意匠権(デザインの保護),商標権(ブランドの保護),著作権(作品の保護)等があります。著作権は高校の情報教育の必須学習内容となり,知的財産教育を提供する大学も増加しています。メディアでもドラマ『それってパクリじゃないですか?』(日本テレビ系)が放映され,一般の関心も高まっています。今回は,これら知財権の中でも特に医学生や医療者から頻繁に寄せられる質問について,特許権を中心に回答していきます。

 

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