医学部教育にリプロダクティブ・ライツの授業が必要な3つの理由 寄稿 柴田綾子

 2022年11月にFIGO(国際産婦人科連合),WATOG(世界産婦人科専攻医連合),IFMSA(国際医学生連盟)より「全ての医学生に避妊と中絶に関する教育を」という声明が発表されました1)。避妊や中絶は女性の健康において非常に重要であり,基本的人権に含まれる「リプロダクティブ・ライツ2)」(註)です。日本では産婦人科の専門領域だと考えられてきた避妊や中絶を「全ての医療者に必要な知識」として医学部で授業する必要があると考える理由を本稿で解説します。

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註:避妊,妊娠,中絶について,誰からも強要されずに自分自身で決めることができ,関連する情報や医療サービスを受けられる自由と権利。1994年の国際人口開発会議で提唱された。

1)FIGO. Joint statement of support for the inclusion of contraception and abortion in sexual and reproductive health and wellbeing education for all medical students. 2022.
2)UNFPA. Programme of Action. 1994.

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