一歩進んだ感染対策の実現へ 対談・座談会 坂本史衣,本田仁

 個々の対策は現場の努力で頑張っているが,網羅的ではない――。コロナ禍を通じた感染対策への意識の高まりを評価する一方で,日本の感染対策の現状をこう評価した坂本史衣氏。同氏は,国内の感染対策のレベルを底上げするため,このたび『感染対策60のQ&A』(医学書院)を上梓した。「基本的な医療関連感染対策について,理論と活用の両面からわかりやすく語りたい」と序文で記したように,同書では医療関連感染の予防と制御に従事する初学者をメインターゲットに,感染対策における“哲学”とも表現できる,“なぜ?”に答えた解説がちりばめられている。そこで本紙ではHospital Epidemiologistとして長年活躍してきた本田仁氏との対談を企画。日本の感染対策の現状を共有し,今後に向けた課題について議論を行った。

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