MKSAPおよびGM-ITE®を活用した研修医の基本的臨床能力国際比較 寄稿 西﨑祐史

 臨床研修の標準化および質向上を実現するには,研修医の客観的評価指標が必要であるが,確立された客観的指標はこれまで本邦に存在しなかった。そこで特定非営利活動法人日本医療教育プログラム推進機構(JAMEP)は,基本的臨床能力の客観的な評価指標として「基本的臨床能力評価試験(General Medicine In-Training Examination:GM-ITE®)」を開発。問題はCBT(Computer Based Testing)形式で,「医療面接・プロフェッショナリズム」「症候学・臨床推論」「身体診察法・臨床手技」「疾病各論」の4分野から構成され,幅広い疾患領域(内科・外科・小児科・産婦人科・精神科等)を網羅した80問である。本試験は2011年度より導入され,22年度の試験では全国662医療機関から全体の約半数に当たる9011人の研修医が受験した。

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