小児医療の明るい未来を切りひらく 対談・座談会 笠井正志,黒澤寛史,上村克徳

 Hibワクチンや小児用肺炎球菌ワクチンなどの予防医学の発展によって,重症の小児入院患者は減少している。そのため子どもの入院管理では,軽症例に潜む重篤な疾患をいかに見逃さないかが重要となる。少子化が進み小児科医一人当たりが経験できる症例数が少なくなる中で,重症例の見極めをどう体得すればよいか。

 本紙では小児患者の入院管理に必要な知識をまとめた新刊『こどもの入院管理ゴールデンルール』(医学書院)の編者である笠井氏,黒澤氏,上村氏による座談会を企画。小児科医として臨床現場の最前線で長年活躍し,指導医として後輩の教育にも尽力する3氏の議論から,小児医療の今後の展開を考えたい。

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