サイエンスイラストで「伝わる」科学 [第9回] カバーを飾るイラスト 連載 大内田美沙紀

 前回(本紙第3546号),「感性を刺激ゾーン」における“あざとい”戦略の理屈についてお話しした。今回も引き続き同ゾーンにおけるイラストの例として,学術誌のカバーアートを紹介したい。

カバーアートの絶大なPR効果
 今や何万とある査読付き学術誌の中で,トップジャーナルの国際学術誌として影響力が強く有名なのは,通称“CNS”と呼ばれるCell,Nature,Science誌だろう。これら3誌のカバーデザインの共通点として,画像やイラストを表紙の端まで引き伸ばして,その上に誌のロゴを載せている点がある。それぞれの誌のWebサイト1~3)でこれまでのカバーをアーカイブとして見ることができるが,どの号も非常に魅力的に作られている。

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