逆輸出された漢字医学用語 [第9回] 癌(がん) 連載 福武敏夫

 第6回の「麻酔」で紹介した華岡青洲の世界に先駆けての全身麻酔は乳癌に対してであった(1804年)。最初の患者は妻だったというのは誤解であるものの,その摘出術は患者,術者,術名,時期,場所が特定され,信拠すべき記録が残されている点が特筆される〔松木明知:日医史誌,2017;63(4):371-88〕。

続きはこちら

こちらの記事の内容はお役に立ちましたか?