ピットフォールにハマらないER診療の勘どころ [第22回] 高カリウム血症を制するための4つのMission 連載 徳竹雅之
高カリウム(以下,K)血症は救急医療の現場で比較的よく遭遇する電解質異常ですが,時に命を左右する緊急事態になり得ます。しかし,高K血症の治療戦略は施設や担当医によって大きく異なることが知られています。例えば,米国の14施設のERにて203人の高K血症患者を対象にした研究では,実に43通りもの治療が実施されました1)。研修医の皆さんも,担当する上級医によって言っていることが違う!と感じがちな領域だと思います。ガイドラインや重要な研究に沿って高K血症治療における最新のアプローチを解説します。ポイントは,「今何を目標に治療しているか」を明確にすることです。4つのMissionに分けて治療を確認します(図)。
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