数学の力で医学の真理に迫る 対談・座談会 岩見真吾,坂上貴之,藤生克仁

 機械学習や深層学習などの手法を用いてビッグデータから発見的な答えを見いだす探索的なアプローチと,原理・原則に基づき数理モデルを作成しシミュレーションを行う演繹的なアプローチの両面から生命科学現象の真理に迫る数理科学研究が,着々と進められている。コロナ禍では,観察データをもとに感染症の伝播状況がモデル化され,近未来を予測することで感染対策に貢献する数理モデル研究に注目が集まった。こうした数学×医学の試みは感染症だけにとどまらず,がんや循環器疾患,代謝性疾患,精神疾患などを研究対象とするまでに広く発展し,エビデンスが積み上げられている。医学と数理科学のコラボレーションが拓く新たな世界について,気鋭の研究者たちが語り合った。

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