金原一郎記念医学医療振興財団助成金 取材記事
◆第8回生体の科学賞は帝京大の月田早智子氏に
第8回生体の科学賞授賞式が3月8日,医学書院(東京都文京区)にて行われた。本賞は金原一郎記念医学医療振興財団(代表理事=上武大・澁谷正史氏)の基金をもとに,2016年度に創設。基礎医学医療研究領域における独自性と発展性のあるテーマに対して,研究費用全般への支援を目的に,1件500万円の助成を行うものである。
今回は,月田早智子氏(帝京大)による「生体機能システム構築基盤としての上皮バリア研究の新展開」が受賞した。氏は上皮細胞間バリアを構築するタイトジャンクションを基軸とした研究において,タイトジャンクション構築に必須なクローディン種の同定や,クローディン種によって多様な細胞間バリアが形成されることを明らかにしてきた。「タイトジャンクションおよびクローディンの研究を推進していくことは細胞間バリア機能の異常により引き起こされる病態の解明に直結し,医療応用にも大いに期待が持てるだろう」と今後の研究の展望について氏は語った。
澁谷氏は代表理事の立場から,「月田先生が今後も日本の基礎医学研究をけん引し,若い研究者たちの指導にもますます注力されることを期待する」と激励の言葉を述べた。
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