看護のアジェンダ [第232回] 業務からケアへの転換 連載 井部俊子
もうだいぶ前からだと思うのですが,若い看護師たちの間で,「わたしたちは,業務をしているがケアをしていない」と自虐的に口にするのを耳にしていました。そのようなことが現在も続いていることを再確認したのが阿部玲子さん(東北公済病院看護部長)からのメールでした。
「私が悩んでおりますのは,新型コロナウイルス・アウトブレイクにより,さまざまなことが変わりました。その中でも患者さんと看護師の距離が少しできてしまったのか,看護師は“看護する”という言葉から“業務する”という言葉を使うようになり,人として尊重することが薄れているように感じられる事例を体験するようになりました。(中略)そこから考えますと,『看護におけるコミュニケーションの意味』ですとか,『患者―看護師間のコミュニケーションと看護』のようなテーマで講演をお願いしたい」というのです。
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