看護のアジェンダ [第233回] マティス「ロザリオ礼拝堂」の旅 連載 井部俊子
2024年3月20日午前10時15分,私はついにロザリオ礼拝堂に立った。
これは2023年春に,東京都美術館で開催されたマティス展の会場の一角に流されていた動画をみて,ロザリオ礼拝堂の美しさに魅了され,いつか本物を見たいという私の持続した情熱によって実現したものである。実は,2024年2月14日~5月27日まで国立新美術館で企画展〈マティス 自由なフォルム〉を開催中である。ここでも,「マティスが最晩年にその建設に取り組んだ,芸術家人生の集大成ともいえるヴァンスのロザリオ礼拝堂にも着目し,建築から室内装飾,祭服に至るまで,マティスの至高の芸術を紹介いたします」とあり,私は少し慌てて,国立新美術館にも訪れた。しかし,展示されているロザリオ礼拝堂は,私の本物を見たいという欲望を覆すものではなかった。
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