頭部外傷の神経病理診断標準化に向けた取り組み 寄稿 新井信隆
第65回日本神経病理学会総会学術研究会(下関市,2024年5月16~18日)において,シンポジウム「今こそ頭部外傷の神経病理について考えよう――司法制度におけるその重要性と将来の展望」が行われた。本企画は,頭部外傷の法医鑑定にかかわる神経画像所見や神経病理所見の最新の知見と課題,および刑事裁判の現状にフォーカスした画期的なものであり,法曹界も含めた実務専門家が登壇する本邦初とも言える内容であった(表)。本稿では,背景にある医学的,社会的な課題に触れつつ,このたび日本神経病理学会において設置された,頭部外傷の神経病理診断の指針を発信する委員会の活動についても紹介する。
こちらの記事の内容はお役に立ちましたか?
本ページの「役立った!」機能をお使いいただくには
「有料記事の購入」「アクセスコードの登録」などを行い
記事の閲覧権限を得ていただくことが必要です。
※記事により、指定の医療関係者(医師、看護師、コメディカルなど)以外は
お使いいただけない場合もございますのでご了承ください。