小児緩和ケア診療加算の新設から考える こどもたちに緩和ケアを届けるために大切なこと 寄稿 余谷暢之

 小児医療の発展とともに,これまで根治が難しかった疾患に対する治療の選択肢が増えています。それに伴い,慢性的に医療を必要としながら生活するこどもが増加しました。例えば,2021年時点で在宅医療的ケア児の数は2万180人であり,これは15年前の2倍近くに当たります。中でも人工呼吸を必要とするこどもの数は5214人に上り,これは15年前と比べて約10倍に相当します。こうした変化を背景に,穏やかに過ごすことを支える緩和ケアの役割は,小児医療の中でますます大きくなってきています。

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