レジデントのための患者安全エッセンス [第10回] 推論アプローチの違いを理解し外来研修を安全に実施する 連載 鋪野 紀好

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外来と病棟では診療アプローチが全く異なる


 外来診療といっても,診療所・中小病院・大病院のようにセッティングが異なれば患者層が変わり,果たすべき役割も変わります。有効な診療を行うにはその特徴を把握しておく必要があります。例えば大病院・大学病院総合診療科における初診外来は,診療所や中小病院で診断がつかなかったケースが集積することから,「診断」が診療ニーズの大半を占める,といったイメージです。実際に外来診療を行ってみると,病棟診療との違いに驚く研修医も多いはずです。外来診療では,時間の限られた環境で臨床判断をする必要があることや, 患者アウトカムの確認が難しいことから,診断エラーへの配慮がより一層求められます(図)1)。患者安全の観点からも外来診療では次に示すポイントを押さえると良いでしょう。

 

参考文献

1)Diagnosis(Berl). 2020.[PMID:32628630]

 

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