レジデントのための患者安全エッセンス [第12回] 外科研修時の病棟回診や処置でのエラーを防ぎたい 連載 田中 和美

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リスクは「手技」以外のところにも潜んでいる

 2年間の初期臨床研修プログラムでは,各診療科でさまざまな手技を学びます。その中でも外科研修は,手術手技をはじめとして多くの手技を経験できる期間と言えるでしょう。また,外科症例を通して診断や検査,周術期管理,化学療法,終末期のケアなど,非常に多くのことを学べる期間でもあります。一方で,日本医療機能評価機構が行った医療事故情報収集等事業の報告によると,2023年に発生した事故等事案のうち,「治療・処置」に該当する事案は31.9%に上り1),例年約3割を占めています。すなわち外科研修は,学ぶことが多い反面,リスクも高い現場と言え,ローテート時には特に注意が必要です。

参考文献・URL
1)日本医療機能評価機構.医療事故情報収集等事業 2023年年報.2024.

 

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