複雑化する循環器疾患患者の精神的ケアに欠かせないサイコカーディオロジーの視点 寄稿 庵地 雄太
1948年に発効されたWHO憲章の前文では,健康の定義を「健康とは,病気でないとか,弱っていないということではなく,肉体的にも,精神的にも,そして社会的にも,すべてが満たされた状態にあること」としています1)。この定義は循環器疾患患者に対する治療やケアの最終的な目標でもありますが,皆さまが日々接する患者は,「肉体的にも,精神的にも,社会的にも満たされた健康的な状態」にあるでしょうか。
低侵襲治療技術の開発,新薬の登場,デバイスの進化,運動療法や食事療法の充実など,患者の肉体的側面における健康へのアプローチは近年劇的な進展を遂げてきました。一方で,精神心理的・社会的側面における治療,ケア,支援については,依然として発展途上の段階にあります。
今回は,多様化する循環器疾患患者の「健康」をめざすうえで不可欠な視点であるサイコカーディオロジー(psychocardiology)について解説していきます。
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