応用倫理学入門 [第10回] 再生医療の倫理 連載 澤井 努

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 現在開催中の大阪・関西万博では,最先端の医療技術を象徴する展示として,大阪大学などが開発した「動くミニ心臓」が注目されています。これは後述するiPS細胞などを体外で培養して拍動する心臓組織を再現したもので,実際の心臓と同じようにリズミカルに動く様子が公開されています。この技術が今後さらに発展し,臨床応用が進めば,心不全をはじめとする難治性疾患に苦しむ患者に新たな治療手段を提供することが期待されます。かつて「夢の技術」と呼ばれた再生医療は,このような画期的な研究の積み重ねにより,実用化に向けて着実に前進していると言えるでしょう。

 

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