がん看護における,患者―看護師関係を基盤とする患者主体の症状マネジメント 寄稿 田墨 惠子

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 私が「患者主体の症状マネジメント」という概念に出合ったのは,CNSをめざして入学した兵庫県立看護大学大学院(当時)の時のことです。看護師として自己の潜在性を模索していた時期にこの看護モデルを教わったことは,私の看護師人生においてとても幸運な出来事でした。「症状は医療者が管理し患者はそれに従うもの」と理解していた当時の私にとって,症状マネジメントモデル(the model of symptom management:MSM)はとても新鮮に映ったことを記憶しています。以来,MSMは私の看護活動の方向性を決定し,本質を支えるよりどころとなっています。

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