「飛騨モデル」が示す新たなスタンダード 山口 清明氏に聞く インタビュー 山口 清明

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作業療法の「本流」は社会の中にあり

――山口さんは,はびりすの代表理事として,飛騨市での学校作業療法の導入に尽力されてきました。現在に至るまでの歩みを聞かせてもらえますか。

山口 私は新卒で入社した一般企業を辞め,32歳でOT資格を取得した後,関ケ原病院にて作業療法室の立ち上げに携わりました。当時院内に先輩OTがおらず,何が正解かわからない状態でしたが,保育園や小学校に直接足を運び,できるだけ実際の作業場面を評価することを徹底していました。

 しかしながら,外来の訓練室の中ではお子さんの状態を良くできても,生活の場に戻ると周辺環境や家族の問題など,医療だけでは解決できない壁が立ちはだかります。そもそも本来の作業療法の目標設定は本人や家族の「どうなりたいか」との願いに基づくべきであり,医師の処方による作業療法を行うことに次第に限界を感じ始めました。こうした思いから独立を決意し,まずは岐阜県大垣市で児童発達支援事業所などを立ち上げ,理想とする「クライアントのニーズに基づいた作業療法」を実践し始めたのです。

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