【連載】あせらないためのER呼吸管理トレーニング
[ミッション5]挿管に先立つ「気道確保の初手」をマスターせよ!(熊城伶己)

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・気道緊急とはどういう状態か?
・道具が無くてもできることがある!
・エアウェイ使用時の注意点とは

 

今回から数回にわたり,気道確保のお話をしていきます。気道=Airwayの異常は,救急診療の基本であるPrimary Surveyの中でも最初に対応すべきであり,1分1秒の判断を求められる緊急事態です。「挿管,人工呼吸!」と進む前に,基本事項を確認していきましょう。

 

 気道緊急とは,物理的もしくは機能的に気道に異常があり,急いで介入を要する状態を指します。気道は上気道と下気道に分かれますが,気道の異常で頻度が高いのは上気道閉塞です(図1)。気道異常の有無の最も簡単な評価方法は発声の可否です。問題なく発声できれば声帯を含む喉頭から口腔内までが開通していることを意味します。発声に少しでも問題がある場合には,呼気の減少または消失がないか確認するとともに,次の点を意識して身体所見をチェックします。重要な点として,気道の閉塞が高度になると,吸気時喘鳴(stridor)が生じるなど呼吸音が聞こえづらくなるので複数の所見を確認することが肝要です。

 

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