
大規模なゲノムワイド関連解析(Genome-Wide Association Study)による遺伝的背景の解明,分子病態や特定神経回路の同定など,精神疾患の解明は近年着実な進歩を遂げている。しかし,いまだ発症メカニズムの全貌を把握するには至っていないのが現状だ。本座談会では,原因部位の探求・ゲノム解析・分子病態の解明という異なるアプローチで精神医学研究の最先端を走る3氏にお集まりいただいた。生物学的基盤に基づく疾患理解はどこまで進んでいるのか,そして新たな診断・治療法開発から日々の診療への還元など,最先端の研究が切り拓く精神医学の未来を展望した。