CASE
上級医 さっき近くのグラウンドから18歳の男子高校生が搬送されてきたね。状態はどう?
研修医 サッカーの試合中,他の選手と衝突して地面に頭を打ち付けて受傷したとのことです。受傷時の記憶はないようですが,それ以前のスコアやチームメイトと交わした会話は覚えています。来院時は意識清明で神経学的異常は無く,頭部CT検査では出血も骨折も見られませんでした。
上級医 ありがとう,入院は不要そうだね。説明して帰宅してもらおう。僕は次の患者さんを診ているから,患者さんとご家族に説明をしてもらって良いかな?
~説明場面への転換~
研修医 ……というわけで入院の必要はないので,今日はこのまま帰宅して家で様子を見ていてください。
家族 様子を見るって具体的にどうすればいいんですか? いつまで様子を見ればいいんですか? 何かあったら救急車を呼んで良いのでしょうか。
帰宅後の経過観察と競技復帰
研修医の皆さんはこれまで救急外来で頭部外傷の患者さんを診るなかで,さまざまなことを学んできたと思います。それら全てを紙面で説明するのは難しいので,今回は「帰宅後の経過観察」について取り上げます。