◆「定義」から「説明」へ
脳性麻痺は,小児リハビリテーションや発達医療の対象として重要なテーマです。2007年にRosenbaumらは脳性麻痺を「胎児期または乳児期の脳に生じた非進行性の障害に起因し,活動制限を引き起こす運動および姿勢の発達における永続的な障害」1)と定義し,長らく用いられてきました。その後,世界各地で多様な臨床データが蓄積され病因やメカニズムへの理解が進んだことに加え,小児期から成人期への移行や加齢に伴うニーズの変化への認識が広がり,当事者の経験に基づく視点と主体的な関与の重要性が高まってきました。こうした背景を踏まえ,脳性麻痺を現代的な視点で説明し直した“Updated description of cerebral palsy”2, 3)がこの本年完成し,その日本語版(表)も作成・公開されました。