前編 crudeだけど、面白いことがありそう

ブックマーク登録

2025年のノーベル生理学・医学賞として、坂口志文先生(大阪大学特任教授)らの受賞が決まりました。心よりお祝い申し上げます。坂口先生と大学時代の同級生だったご縁で、2017年発行の『糖尿病診療マスター』誌ではインタビュー企画にご協力いただきました。ここに再掲いたします。
読み返しますと、免疫学の未知な事象の解明にかける執念、忍耐力、そして自分を信じる力、周囲の人を引き込む力など、坂口先生のこれまでの研究者人生とお人柄が垣間見える記事になっています。ぜひご一読ください。
(石井 均/奈良市立病院教育研修センター長)

本連載では『糖尿病診療マスター』Vol.15 No.82017年)のインタビュー記事を3回に分けて掲載します(毎週月曜・全3回、20251231日まで掲載)。以下、所属・内容などは初出時のものです。


坂口 志文
大阪大学免疫学フロンティア研究センター 実験免疫学

石井 均
奈良県立医科大学 糖尿病学講座/『糖尿病診療マスター』編集委員

免疫学を学ぶと、細胞同士が物質を介して情報を識別し、伝達し、調整し、各々の役割を果たしていくプロセスの緻密さに、感動に近いものを覚えます。また、最近20年ほどの進歩は目覚ましく、古い知見が塗り替えられ、新しい発見がその世界を変革していきます。
坂口志文先生も新しい免疫学の世界を切り開いてこられた研究者のお一人ですが、私にとっては大学の同級生という特別な存在です。卒業後40年にして、お互いが浦島太郎状態でお話をお伺いすることができました。(石井 均)

続きを読むには
無料の会員登録 が必要です。

こちらの記事の内容はお役に立ちましたか?