第8回 セノハチ:難所への挑戦 
中村 好一(宇都宮市保健所)

ブックマーク登録

■はじめに
『急行霧島―それぞれの昭和』(山本巧次,早川書房,2023)という小説があります。時代設定は1961(昭和36)年。鹿児島(15時55分発)から東京(翌日18時20分着)まで1日強かけて走る急行霧島の車内での人間模様を描いた小説です。これを「推理小説」と呼ぶかどうかは議論があると思いますが,当時の急行列車の様子をうかがい知ることができる興味深い作品です。

 

続きを読むには
無料の会員登録 が必要です。

こちらの記事の内容はお役に立ちましたか?