第3回 ダヴィンチの感覚(質感の記憶):見ることによって触感がわかる?

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ノラリ・クラリ(泌尿器科医)

 

今年で生誕100年を迎えた安部公房の『砂の女』(新潮社,1962)を読めば,誰もが砂に触れなくても崩れ落ちてくる砂の感触を実感できる。砂をいじる前から,どんな感覚か簡単に想像できる。すでにわれわれは砂漠のような乾燥しきった砂の感覚や湿った砂の感覚を知っているのだ。

 

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