第37回 曖昧な記憶と外科医の不安

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ノラリ・クラリ(泌尿器科医)


実は,アイマイやアヤフヤが得意な人もいるかも。

 

曖昧な記憶と正確な想起
現代の医療では考えられないが,がん患者さんに「がんである」とは告げないで治療をしていた時代があった。ほんの20~30年前の話である。当時は,自分が「がん」だと患者さんになんとなくわからせるというのが医師の話術の一つであった。がんの治療が進歩してくるようになると,がんとは告げないで治療するわけにはいかなくなったので,がんと診断がついたら告知して,治療方針を相談しようということになった。

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