ノラリ・クラリ(泌尿器科医)
賢治はカハールのニューロンの森を歩いていた。
『春と修羅』の「序」1)を再読して
わたくしといふ現象は(私の意識あるいは自意識は実体のない現象であって)
仮定された有機交流電燈の(本当にそうかどうかはわかりませんが,存在するものと仮定された生命の電気現象によって成り立つ)
ひとつの青い照明です(外からは見えませんが,内部に灯るひとつの静かな照明のようなものです)
(あらゆる透明な幽霊の複合体)(感覚,知覚,記憶,感情,思考などあらゆる脳内現象の複合体=実体のないものの複合体です)