ノラリ・クラリ(泌尿器科医)
最後のイラストなので,🖤をいっぱい描きました(ノラリ)。最後までお読みいただきありがとうございました。
これまで,私は「ロボット支援手術がなぜすごいのか」を,できるだけわかりやすく,脳科学の視点を交えながら,つたないイラストとともに綴ってきたつもりである。少しでもそのすごさに「なるほど!」とか「へぇ!」と感じていただけたなら,とても嬉しい限りだ。一方で,実際にロボット支援手術に慣れた外科医の方々は,「そんな当たり前のことを?」と思われたかもしれない。それは,あまりにもロボット操作に慣れすぎて,そのすごさに気づかなくなっているのだろうと思う。実は名人でさえも,なぜ自分は上手くなったのかということを意識できないのである。この連載を通じて,ロボットの技術的な進化や自分たちの脳の働きのすごさに,改めて気づいていただけたら幸いである。