臨床研究コーディネーター(CRC、図2)は、1998年の新GCP(医薬品の臨床試験の実施の基準)の法制化に伴いわが国で誕生した新しい専門職である。当初は新薬承認のための治験を支援する「治験コーディネーター」としてスタートしたが、現在では治験にとどまらず、広く臨床研究全般を支援する「臨床研究コーディネーター」として、本来の役割を果たすようになっている。CRCの役割は、臨床試験を構成する「研究参加者(一般市民)」「研究責任(分担)者」「治験依頼者(製薬企業など)」の三者からなる「臨床試験の基本三角形」の真ん中に入り、臨床試験全体が円滑に進むように全体をコーディネートする役割を担っている。
CRCに期待される役割は、大きく以下の4つに分類され、これは同時に臨床研究に不可欠な「倫理性」「科学性」「信頼性」の確保を支援することでもある。

図2 臨床研究コーディネーター(CRC)の役割.